片岡義男の小説的なタイトルではじめます。
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世の中ではLGBTだの働き方変革だのと言うが、ソーサリア社会はそんなに甘くない。男女どちらかのキャラに属することを強制されるし、NPC店員は24時間働く。
誤解を恐れずに言うが、ソーサリアは男女同権ではないと思う。
その最たるものが、悪魔湧きだ。
男性キャラは、ボスに即死の目に遭う。
– 男性差別じゃないか!
ということで、やってきましたパワスク会場。
今度は悪魔湧きに挑戦だ。
何やらレイスに化ければ、男性でも悪魔ボスを倒せるらしい。
普段、悪魔族からは特訓を受けているので、1段階目、2段階目、3段階目と順調にクリア。
4段階目のDaemonもSacubasも間合いを取りつつクリアする。
– Semidar、こいつだ。
– どうやらこいつは、男性を気嫌いしているらしい。
レイスフォームを唱えて中性化し、名誉を取り、Enemy of Oneも唱える。
ピアッシングブローも発動したし、準備は万端だ。
いざ!!
やっぱりこうなった。
白豚の白を抜いたらアカン。
回復できんやんけ。
被ダメージと与ダメージで得られる回復量のバランスが取れない。
どんどん押し込まれるし、レイスじゃ足が遅いから逃げられないじゃないの。
お助けマン宇宙人君の活躍で、蘇生してもらい、自分は戦線に復帰する。
復帰はするが、状況は変わらない。
状況は全く好転しないのだ。
転んだ数が10回に近くなってくる頃、自力で倒すのはもう諦めた。
かといってボスを放置したままにするのも、勿体ない。
ギルドの白豚Lady先輩に頼んで、屠ってもらう。
失った保険金の分を補う以上に、落ちているお金を頂いて、収支はプラス。
– Semidar、待ってろよ。
– 次回は、策を練って、挑んでやる。