有難いことに、みなさん、私のことをウルフと呼んでくれます。
ですが、今日の私はウルフではありません。
ハイエナです。
ええ、死肉に群がる方の。
祝日の昼下がり、気だるく騎士道スキル上げをしていたところ、友人から入電が。
– ウルフ君、ルナの近郊で家の腐りがあるよ。
– 時間は、18時頃かな。
以前までは、何時に家が腐りきるか分からない状態の中、眠たい気持ちを抑えて、長時間ひたすらに欠伸して待機、というスタイルでした。
ですが今は、腐るまでの時間が正確に、それこそ秒単位で分かる親切仕様。
荷物のルートも早い者勝ちではなく、出現した樽をブン殴って、殴った分だけ?中身がランダムに鞄に入る形式に。
目が肥えきった腐りプロの外国勢とも、対等に渡り合える平等性が素敵。
その代わり運営会社のビジネスに直結する長期褒章などは、プレイヤーは拾うことができず、そのまま闇に葬られる仕組みとなりましてね。
その点は残念だけど、仕方がない。
いよいよ腐る直前ともなると多くのハイエナが、、、、失礼。
名も知らぬ個人の持ち物と言えど、その方がご復活された日に備え、保管に努めてあげたいと考える多くの篤志家が集合しました。
私、ウルフ改めこのハイエナめも、そこそこ形見の品を頂くことができました。
自分が手に入れたのは、ブラダンMAFをはじめドロップマジックや、トレジャー地図が中心。
現役で使えそうなものは、別の人に使っていただきましょう。
敬意を表して、最初は高額スタートで。
役目を終えたものには、供養することも大事です。
次の新しい生命に、生まれ変わってもらいましょう。
ソーサリアに別れを告げた故人を偲んで、合掌。