凄いファイターがいたもんだ。
その名はRoannaさん。
深夜の首都ブリティンの防衛戦。
この時間になると挑戦する人も少なく、至る所に将軍やドラゴンが沸いている。
その中で異彩を放つ戦士が。
古代龍、ドラゴン、ドレイク、将軍、キャプテンに囲まれても耐えている人がいる。
あんだけ囲まれても耐えられるなんて、どれだけ廃人・廃装備なんだ?
– わが槍が、助太刀する!
古代龍を突いているうちに、彼女が逃げ惑う市民を演じるNPCであることに気づく。
無敵属性なのか、無尽蔵のヒットポイントがあるのか分からないけれど。
周辺の強敵のタゲを一人で背負い、参加人数が乏しくなった味方プレイヤー達の安全を保ってくれるお姿、実に頼もしい。
夜も更け1人落ち、2人落ち。
最終的に、自分を含めて3人になってしまったボス戦。
そこでもroannaさんは、遠くから駆け付けてくれた。
しかも素手パンチで。
強烈な右フック。
最後は、僕らのボス討伐を見届ける前に、悲鳴を上げて去っていった。